「どんな流れで解体工事が進んでいくのか」
今まで解体工事をご依頼いただいたことのない方からすると、疑問であると同時に不安であると思います。
今回は、どのような流れで解体工事が進んでいくのか、詳しくご説明いたします。
また、よくある質問についてもお答えしておりますので、解体工事で不安なことがあればご一読ください!
解体工事の流れ
【1】建物坪数を現地で測定
何事も、始める前に計画を立てることが重要。
解体工事も例外ではなく、計画を立てるところから進めていきます。
工事開始前に実際に現地で建物の坪数を大まかに測定し、「どれぐらいの作業人員がいれば、どれぐらいの作業日数で解体工事ができるか」という計画を立てていきます。建物の登記簿に坪数が掲載されていればお伝えください。スムーズに進めることが出来ます。
30坪程度の建物であれば、4人で作業して7~10日程度の日数をいただいております。もちろん、建物周辺の状況や建物の構造によって変動がありますので、あくまで一般的な目安としてお考えください。
【2】有害物質が含まれていないか確認
肺がんや悪性中皮腫を引き起こすリスクのあるアスベストは、現在の建物ではまず使われておりません。
ですが、築年数25年~45年以上(以下2020年現在を基準に築年数を掲載)の建物にはアスベストが含まれている可能性が高いです。1975年、「特定化学物質等障害予防規則の改正」が施行され、アスベストの含有率が5%を超える施工が禁止されるまでは、使用されていたからです。
また、1995年に労働安全衛生法施行令が改正される以前の建物については、アスベストは5%未満なら使用が認められていたため、当時の基準内で使用されている恐れがあります。
2006年には労働安全衛生法施行令がまた改正され、アスベストの含有量が重量の0.1%を超えるものは製造・使用・輸入が禁止となり、2012年には製造が全面禁止されました。よって2006年以降に建てられた建物については、まず使われていないと考えられます。
こういった有害物質の有無を確認せずに解体工事を進めると、作業員だけでなく近隣住民の方への健康被害も懸念されます。株式会社鈴貴建設では、各種法令・行政からの指示に従い、適切な対応を取りますのでご安心ください。
【3】建物周辺の状況を確認
建物周辺の状況を確認することは、解体工事の日数を決定する上で非常に重要な要素です。
解体する際に必要となる重機をいれるスペースはあるか?
隣接する建物との間隔はどれぐらいか?
解体する際にでる廃材を積み込むトラックの搬入経路はあるか?
こういったところを確認していきます。
万が一、重機が入るスペースがない場合は、手壊し解体などの代替手段を取るしかありません。当然時間がかかるので、工期を長く設定する・解体費用を重機が使える場合より高く設定するということになります。
もし後々、「やっぱり手壊しで行くので工期は伸びますし、料金も高くなります」となればお客様との間でトラブルに発展しかねません。最初にキッチリと確認し、それに基づいてお見積りいたしますのでそういったトラブルとは無縁です。ご安心ください!
【4】廃棄物の処分方法の説明
解体工事を通して出た廃材や産業廃棄物は、適切な形で処分することが各種法令により定められています。当社では違法行為をしない証明として、産業廃棄物の最終処理までの過程が記載されたマニフェストを発行しております。
近年、「空き地に建設残土を投棄し、10メートルほどの小さい山が出来上がってしまった。結局地主が自己負担で残土を撤去した」というニュースが報じられていました。
同じ建設業界に身を置く者として、決して許せない行為ですし、絶対にしたくありません。
ホームページに顔まで出しているのに、そんな悪いことなんて怖くてできません(笑)
もちろん、そうでなくともそんな悪いことをする気はありませんよ!
株式会社鈴貴建設は、建設業許可や産業廃棄物収集運搬業許可などの許認可を各種取得している『正規解体業者』です。こういった不法行為とは無縁の会社ですのでご安心ください。
よくある質問
【1】小さい倉庫ぐらいの解体なら、重機さえあれば誰に頼んでもいいの?
いいえ、できません。
無免許の業者による解体作業は法律で禁じられており、発注者にも罰則があります。
「知らなかった」からといって許されるわけではありませんので、解体工事は必ず『解体工事登録』や『建設業許可』を有する正規解体業者にご相談ください。
【2】個人で依頼することは可能? 業者じゃないと依頼できないの?
もちろん、個人様でもご依頼いただけます。
個人様であっても、「老朽化した建物を解体して更地にしてほしい」などのご依頼をいただいている例もありますので、ご安心ください。
また、新築するにあたって建物を解体したいというご要望も承ります。
新築工事をされる業者にご依頼いただくこともできますが、中間マージンなどの余計な費用が発生し、高額になってしまうケースがございます。解体から産業廃棄物の運搬まで自社で一貫対応できる当社にご依頼いただければ、中間マージンなしの適正価格で解体できます。ぜひ分離発注をご検討ください。
【3】見積もり決定後、追加で費用請求されることはない?
はい、ありません!……と言いたいところですが、現地調査段階ではどうしてもわからないものがあります。
もちろん、入念に現地調査いたしますが、どうしても目に見える範囲でしかお見積りを出すことができません。
建物の地中に埋没しているコンクリートブロックや浄化槽などの地中障害物が出た場合、撤去費用を頂戴する場合がございます。
こればかりは工事を進めていかなければわからないことですので、これらの撤去費用は通常のお見積りに含んでおりません。
工事途中で地中障害物を発見した場合、施主様にご報告し、追加費用をいただいておりますので、ご了承ください。
もちろん、地中障害物が出なければ、お見積りどおりの金額で施工いたします。
【4】騒音は発生する? ご近所トラブルが心配で……
解体工事は重機を使うにせよ、手壊しでやるにせよ、どうしても大きな音が発生してしまいます。
ですが、養生の徹底はもちろんのこと、必要であれば防音シートを張るなど可能な限り騒音を抑える努力をしております。
また、事前に近隣住民の方へ説明に伺うなど、トラブル防止に最善を尽くしております。
その他不安なことがございましたら、ご相談ください。